濡れ猫

2006年8月25日
帰りに雨が降った。

アーケードも無く、濡れながら歩く。

早足などしない。

引き摺っているジーパンの裾が雨を吸い上げていく。

濡れた髪が束の間かけられたクセを取り戻す。

眼鏡に落ちた水滴が視界を奪って飛んでいく。







なんだか笑えた。


排水溝を胴体の無い蝉が流れてく。

僕の下を流れる水に朽ち果てた生命が溶けてるんだ。




面倒くさくて合羽も着ずに原チャリを走らす。

頭を雨水がつたってく。

踏んだ水溜りが1メートル先から泡立っていく。


帰ればニャンニャンが待ってる。

きっと外に出たくてウズウズしてるさ。

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索